富士ノ折立(ふじのおりたて)
東側に内蔵助(くらのすけ)カールを見下ろす大走り分岐から立山主峰部の岩の登山道を登ったところが富士ノ折立です。岩を折って突き立てたような形からこのような名前が付いたようです。崩れやすい花崗岩の岩峰なので、注意して登らなければいけません。
N36.57919° E137.62138° 標高 2999.0m
[1] 北側には剣岳と歩いてきた別山からの尾根が見えています。
[2] 黒部の谷を挟んで五龍岳と鹿島槍ヶ岳が間近に見え、その向こうには北信の山、さらには上越国境方面が見えています。
[3] これも黒部の谷を挟んで爺ヶ岳から鳴沢岳が間近に見え、その向こうには志賀高原や浅間の山々が見えています。
[4] 鳴沢岳から蓮華岳までの間には浅間山や西上州の山並みが見えています。赤沢岳の向こう側に雲がある下あたりは善光寺平と松本盆地を分ける聖山や冠着山です。
[5] 富士山の神様を祭ってあるという富士ノ折立から富士山が見えています。さらに、奥秩父、八ヶ岳も見えています。蓼科山の手前が美ヶ原、赤岳の手前に見える台地が霧ヶ峰です。
[6] 槍ヶ岳や穂高が見えています。そして遠くには南アルプスと中央アルプスが見えていました。
[7] 南西から西南西にかけては白山方面が見えています。立山では大汝山ですが、白山では大汝峰ですね。調べてみると現在では社殿はないが、大汝神を祭ったとあり、大国主命の別名ということなので、2つの霊峰に共通する山名としてうなずけます。