小仙丈ヶ岳(こせんじょうがたけ)
北沢峠から直登コースを登り、森林限界をすぎると展望がいいテラスに出ます。このテラスをいくつか登るとお椀を伏せたような高みが見え、「まだ登るの」と言いたくなるのですが、それが小仙丈岳で2855mあります。ここからは野呂川の谷を挟んで北岳と間ノ岳が大きく、また、小仙丈沢カールも大きく迫ってきます。さらに北沢峠を挟んで対峙する甲斐駒ヶ岳とそれに続く鋸岳もすばらしい眺めです。
N35.72592° E138.19580° 標高 2855.0m
[1] 北西方向の手前には藪沢をはさんで反対側にある馬ノ背ヒュッテが見えます。そして馬の背の向こう側に伊那山地の北端があり、遠くに中央アルプスが雲を載せて見えます。
[2] 北方面の展望です。鋸岳から横岳、白岩岳、入笠山へと続く尾根が見えます。この方向には美ヶ原なども見えるはずですが、雲に隠れています。
[3] 鋸岳のするどい山並みが間近に見えます。その向こうは八ヶ岳がありますが、赤岳などは雲に隠れています。さらに雲がなければ縞枯山と西天狗岳の間に浅間山、八ヶ岳が高度を下げた右側に榛名山や妙義山方面が見えるでしょう。
[4] 北東には大きく甲斐駒ヶ岳が見えます。双児山や駒津峰の山腹は黄葉がきれいでした。仙水峠の向こう側に見える丸い山は黒戸尾根の八合目から東へ宮ノ頭へ延びる尾根の途中のピークです。
[5] 北沢の谷を挟んで反対側の栗沢山とアサヨ峰が大きく見えます。
[6] アサヨ峰から鳳凰三山にかけてです。高嶺が間に入り、さらに南に辻山が続きます。
[7] 北岳の大きな山体が眺められます。雲がなければ小太郎山と北岳の左斜面の間に富士山が見えます。
[8] 白根三山と荒川三山の部分です。こちらから見ると手前にある塩見岳が荒川岳の各ピークの間に入ります。
[9] 蝙蝠岳から南に広がる南アルプスです。池口岳など遠いところは霞んでいます。
[10] 仙丈ヶ岳と小仙丈沢カールです。急傾斜の広い谷が仙丈ヶ岳の東から南にかけて広がっているのがわかります。